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2013.12.30

世界の平和をねがう

壮大なタイトルで書き始めた、この2013年を締めくくるdiaryです。

まずは、この一年間、Applejamのアクセサリーをご購入くださったお客さま、ありがとうございました。あたらしいお客さまとのご縁も、たくさん頂戴しました。とても幸せな一年でした。

プライベートでは、6月と9月の2回、フランスに出掛けました。とくに9月の渡仏は滞在期間も長く、大きな経験だったと思います。その間に、無意識ながらも頭に入れていたらしいものは、今になって少しずつ制作にも出て来ています。でも、おそらくはもう、一ヶ月もの間サイトを留守にすることはないかと思います。

フランスに行くようになって、私自身には大きな変化が生まれました。それは、お買い物とかファッションとか限られたものではなくて、常に少し先のことを考えながらあらためて自身の立ち位置を観ること、体力や気力のピークや限界を見極めて判断することなどです。諦めることや前に進むこと、がんばることや敢えて踏み留まる勇気を持つことなど、ヨーロッパを一人で旅することで学ぶことは、たくさんありました。

旅のスタイルにはいろいろあって、目的も多種多様ですけれども、私は一貫して変わりません。パリに行ったらお洒落をする、流行が終わってしまったようなエルメスのスカーフや、パールのアクセサリーやファーも使います。せっかくパリに行くのに、日本国内よりも目立たないことを最優先する身なりでびくびくしながらすごすのはなんて惜しいことかと思います。滞在には費用が掛かりますから、有意義に過ごしたいと思います。

パリジェンヌは、いつも少し不機嫌な顔をして歩いています。とても忙しいし、街はごみごみしているし、スリはいつも狙っています。でも、誰かが着ているものについてなにかを言ったりしませんし、ロングブーツの女性の横にビーチサンダルの女性がいても、まったく気にしません。そんな自由がこの上なく心地良く、パリに行ったらのびのびするようになりました。だからかも知れないのですが、パリに住む女性の友人が出来ました。フランス人は、はっきりしたプライベートの垣根を持っていて、その内側と外側とを分けています。フランス人のことを、彼らはやる気がないと言うひともいますけれど、それはきっと、観光客としてだけしか彼らと接していないからでしょう。

海外に友人がいると、グローバルな思考が身に付きます。グローバルとは「世界的な」という意味で、地理的には極東の小さな島である日本にもっとも欠けている感性ではないかと思います。どの国にも意地やプライドがあって、それを賭けて闘いまでしています。それは一国の長だけの判断で勝手にしていることであったり、国民が総出で拭いきれない感情を長きに渡って持ち続けていたりもします。

私は、大真面目に、世界の平和を願っています。みなが暖かな毛布にくるまり、温かなお食事が出来ればと願っています。そのために、最小単位である家族はなにより大切です。

また、その少し先の友人を、とても大切に思います。この年齢になると、出来ることやエネルギーや時間は限られているのだということをDNAが知らせるようになりますから、精一杯しても届かなかったものには、関心さえなくなります。実に、あっさりと忘れてしまうことが出来る年齢になります。くよくよ悩んだりきりきり舞いするおばあさまを見掛けなくなるのは、神さまの配慮によるものでしょう。

世界のことを書いたところで、きょうのdiaryに載せる写真は、ちょっと変わっています。北フランスから持ち帰った貝や、フランスでいちばん美味しいと思うBordier(ボルディエ)のバターの包み紙です。バターからはがして洗い、本にはさんで乾かしました。貝の、みごとな色調のグラデーションや気品を感じさせる輝き、包み紙のデザインや紙の手触りは、大切な宝物です。

私がフランスに行く回数は少なくありませんけれども、実はこのようなものが一番大切で、帰国時に免税手続きをしないことも多々あります。免税手続きとは、同日に同じ店で€175以上の買い物をすること。日本円に換算すると、約25,000円です。そんな、少しずつ集めた古いものや生地や銀仕上げのものなどを、棚に入れています。

ものごとの本質について考えるようになったのは、50才がきっかけだったかも知れません。でも、多くを語らず姿勢で示すことも、同時に学びました。来年も、この姿勢を大切にしてゆこうと思います。

いつもお客さまとともに。

あらためてお礼申し上げます。この一年、ほんとうにありがとうございました。みなさまには、どうぞ佳いお年をお迎えください。

(サムネイルをクリックすると、拡大表示します)


Shell

Bordier

Cupbord

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