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2013.08.19

リッツカールトン東京

きょうは用事があって、六本木のリッツカールトン東京へ。

タイトルに堂々と書いてしまったのは、やっぱり素敵だったからです。大阪のリッツカールトンはおそらくホスピタリティ面で国内最高だと信じていますけれど、東京では泊まったことがないので、いままで親しみまでは持っていませんでした。

上層階に用事があったので、入口にいたスタッフのかたにエレベーターの場所を聞いてみました。うろうろするより、教えていただいてスムーズに入る方が俄然格好が良いでしょう(笑)正面から入らなかったのは、宿泊もダイニングも、予約しているわけではなかったからです。

かくして、高層階に上るエレベーターに乗り合わせた女性二人と一緒に、私は一人でその男性のホテルスタッフのかたの動きをこっそり観察していました。その間数十秒。うーん、どうしてか分からないけれど、なんとも素敵なのです。彼の年齢はまだ30才代中頃から後半くらいでしょうか。黒に近い、ごく普通の仕立てのスーツ、無理のない自然な笑顔と落ち着いた物腰と声、立ち姿のたたずまい、靴からすべてに隙がなく、威厳さえあるのに威圧感がありません。

パリでも思うのですけれど、ホテルのクラスが上がるほど、スタッフはゲストを緊張させません。足を踏み入れる時点で自分自身がホテルのクラスに合っていなければ居心地が悪いのですけれど、それでも、どこからともなく近づいて来るスタッフは流れるように笑顔でゲストを案内して、次のスタッフへと繫ぎます。

お食事をするのにメートル・ド・テルやソムリエやシェフが贅沢をするお客さまに笑顔を提供するのは当然のこととして、肝心なのは、やはりホテルに招き入れる瞬間と宿泊している間のホスピタリティのような気がしています。

気がついたら、私もそんな扱いを受けられる年齢になっていて、ささやかながらも楽しみを味わえるようになっていました。ホテルを育てるのはゲストなので、そういう仲間入りが出来ていれば幸せだと思います。

日本のホテルの歴史のなかで、東京の帝国ホテルは、3月の帰宅困難者が溢れた夜に2,000人ものひとを無料で受け入れ食事や飲み物や寝具やタオル、さらに携帯電話の充電までしていたのだそうです。その後、お礼状やお礼の電話がひっきりなしだったそうです。さらに、そういうことが出来たのは、日頃から緻密な防災訓練を重ねていた結果だったとのことです。(PRESIDENT Onlineによる)

若い頃から、空間に贅沢をするのが好きでした。ホテルは楽しい。学ばせてくれる。心からそう思っています。

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