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2008.03.02

コンサバ(conservative)の魅力

今日は、次男の高校の卒業式でした。

ここのところの寒さがいくぶん和らぎ、校門前の桜のつぼみが少しだけほころんでいました。佳い日でした。

男子校なのですが、18才ともなると、しっかりと個性が出来ています。風格さえ備わっている子、愛嬌のある子、かわいらしいお坊ちゃんもいれば、はめをはずしたい控えめな照れ屋さんも。見ていて飽きないのですが、でも、すでに学校のカラーはしっかりと身に着けています。紳士予備軍たちです。

制服は詰め襟。時代を感じさせるのですが、今日のような日には、最高の礼服であることを感じさせます。同時に、「式」という場でのファッションにも感じることがありました。二人の子供を育てて来て、大切な式への出席を何度か、そのほかにも仕事で竣工式や祝賀式典やパーティ、賀詞交歓会などいろいろな集まりを経験したのですが、ようやく解ったことがありました。

私が思うところ、正式な式典で求められるファッションというのはおそらく、「品格」と「華やぎ」なのです。これを考えてみると、結局行き着くのはコンサバティブ(保守的な)なファッションということになります。

トレンドに走ったり個性的なお洒落をしようとすると、数年後に見たアルバムの自分の姿で苦笑することになってしまいます。私のアルバムにもそんな写真があって、われながら「くすっ」と笑ってしまうのです。そして、一歩間違うと後々の「語り草」の主役になってしまいます。メイクにも流行りがあるのですが、それは仕方がないでしょう。

今日はお着物やミディ丈のドレス、ワンピースやスーツのお母さまがいらしたのですが、やはりノーカラーのスーツの威力はすごいと思いました。見るからに仕立ての良い、優しげなシャネルタイプのスーツのお母さまが、大粒で一連のシンプルなグレイやホワイトのバロックパールを身に着けると、それだけで「幸せ感」が周りに広がるのでした。

私もジル・サンダーのものを持っていたのですが、今日はやや肉厚すぎて着られませんでした。この時期の気候はとってもデリケートです。

ノーカラーのスーツの魅力。それは、グレース・ケリーやオードリー・ヘプバーン、ジャッキー(ジャクリーン・オナシス)などのファッションを見ても、今でも古さを感じさせないことが証明しています。私もいろいろなお洒落をしてきたのですが、これからは少しコンサバを見直すことがあるかもしません。

この春に入学や卒業を経験する若い淑女や紳士に「おめでとう」。
彼らにきらきらした将来が待っていますようにと、お祝いしたいと思います。

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