佐渡氏のマーラー6番 サントリーホールにて
きょうはマチネーで、久しぶりのクラシックコンサートに出掛けました。
佐渡裕氏が振る、マーラーの交響曲第6番『悲劇的』。サントリーホールでの、日フィルのコンサートでした。79分間休憩なし、クラシックファンなら誰もが知る、マーラーの名曲。
このところ、元気な指揮者が振る大きな曲が聴きたいなと、ずっと思っていたのですが、きょうはその条件がすべて揃ったプログラム。条件が揃っているということは、しかも佐渡氏のマーラー6番、それだけ期待する人が多いということで、チケットは完売。客席も、全体の9割5分は埋まっていました。
日本フィルのファンのかたからは怒られてしまうかもしれないのですけれど、日フィルってこんなに上手なオケだったんだと、今更になって知る演奏でした(ごめんなさい)。最終楽章での、指揮者が手を降ろすまでの、ホール全体の沈黙も文句なく美しく、それはそれは、言葉に尽くせないエンディングでした。
佐渡氏には熱いファンがいて、マーラーにも、日フィルにももちろんファンがいることでしょうから、私があれこれ書くのは僭越なので、きょうは三者にお礼を言うだけにしておきたいと思います。少し書き添えるならば、コンマスの扇谷氏のカデンツァ、木管、金管、弦、そして打楽器もたいへん美しかった。
ただただ思うのは、ホールに足を運ぶ聴衆を、お約束通りまたはそれ以上に幸せにする、こんな素晴らしい仕事が出来ることに圧倒された夜だったということです。そして、いよいよ円熟期を迎えた佐渡氏は私と同年で、同じく関西の出身。187cmの長身から緩急巧みに織り交ぜ魅了する指揮ぶりは、もう、至高としかことばが見つからないのでした。
なんだか、あふれる思いをこらえきれず、涙がこぼれてしまいました。
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